病気と症状の知識

オーソモレキュラーを勉強しよう その6 むくみ

2025年 06月 02日

さて、今週は呑兵衛週間でした。本当に体には良くない事を知りつつ飲みに出掛けてしまうのは、、色んな人達との交流がとっても楽しい時間だかなんですよね^^ただ、翌日の気だるさとむくみは嫌ですので私は徹底して事前に対策を講じていきます。

ではなぜ、飲み会の翌日、なぜ“むくむ”のでしょうか?

お酒を飲むと、トイレが近くなりますが、これはアルコールに利尿作用があるためです。
利尿作用により体から水分がどんどん抜ける一方で、体は「脱水状態だ!」と感じてしまいます。

その結果、血管の外に水分をため込んでしまい、むくみとして現れるのです。

さらに、飲み会の時には、
枝豆・唐揚げ・ラーメンなど塩分が多いものも一緒に食べることが多いですよね。
ナトリウム(塩分)が体に増えると、水分を溜めてバランスを取ろうとするため、
翌朝の顔や足がパンパンになってしまいます。

そして、アルコールには血管を広げる作用もあります。
広がった血管から水分が“しみ出しやすく”なり、
顔や下半身に「水たまり」のようにたまるのが、むくみの正体です。

特に“ふくらはぎ”がむくむ理由

むくみは顔だけでなく、下半身、特にふくらはぎにも起こります。
これは重力の影響が大きいです。

心臓より下にある下半身は、血液やリンパ液が戻りにくく、
血管からしみ出した水分が足にたまってしまいます。

また、長時間座りっぱなし・立ちっぱなしが続くと、
ふくらはぎの「筋ポンプ作用(血液を押し戻す働き)」が弱まり、
余計にむくみやすくなるのです。

 

むくみの主な原因

原因カテゴリ

具体的な内容

✅ 電解質バランス異常

Na(ナトリウム)過多/K(カリウム)・Mg不足/Ca調整不良

✅ 血管・リンパの流れの低下

炎症、冷え、運動不足

✅ たんぱく質不足

血中アルブミン低下で水が血管外に漏れやすくなる

✅ ホルモンバランス異常

生理前(PMS)、副腎疲労、甲状腺機能低下

✅ 炎症・酸化ストレス

血管透過性が高まり、むくみやすくなる

 

おさらいですが、むくみとは何か?

むくみ=体内の水分(主に細胞外液)が過剰に溜まった状態です。
特に「静脈やリンパの流れが悪くなる or 水とナトリウムが排出できない」ことで発生します。

当院では保険内でできる採血と自由診療でなければできない項目がありますが基本的なむくみの原因に関しては保険内で行えます。

チェックすべき血液検査項目(保険内でも可)

項目

意味・見方

アルブミン(Alb)

4.3g/dL以下ならむくみやすい体質(栄養不足)

ナトリウム(Na)・カリウム(K)

Na過剰/K低下で細胞外水分が増える

BUN・クレアチニン

腎性むくみのチェック

TSH・FT3・FT4

甲状腺機能が低いとむくみが出やすい

CRP・白血球数

炎症・腸内環境の問題の可能性も

 

 

オーソモレキュラー的に対策するとなるとやはろMgやビタミンの採血などが必要になるので自由診療になります

◆ オーソモレキュラー的な“むくみ対策”

むくみに関係する栄養素としては:

  • カリウム(ナトリウムの排泄を助ける)
  • マグネシウム(血管の健康を保つ・筋肉の緊張を和らげる)
  • ビタミンB6(水分代謝の調整)
  • タンパク質(血管内に水を引き込む浸透圧の維持)

特にマグネシウムやカリウムは、現代人に不足しがちで、
これらを食事やサプリメントでしっかり補うことが、
むくみ対策の基本になります。

当院では、ヘルシーパス社の医療機関専売サプリメントを活用し、
患者さん一人ひとりのライフスタイルや体質に合わせたサプリをご提供いたします。

ここで、もう一つのむくみの原因Ca・Mgとの関係性を見てみましょう

Ca・Mgとの具体的なつながり

カルシウム(Ca)とむくみの関係
  • Caは「筋肉収縮・血管収縮を促す」働きがある
  • Caが過剰に細胞内に入り込むと、血管が収縮し、末端の水分循環が悪化 → むくみ
  • Ca単体サプリの過剰摂取や、Mg不足でCaのコントロールが効かなくなるとむくみが悪化する可能性あり
マグネシウム(Mg)はむくみの“緩和剤”
  • Mgは「血管や筋肉を緩める・Naの排出を助ける」作用がある
  • Mg不足だと、体がナトリウムをため込み、結果的に水分も保持 → むくみ
  • PMSやストレスによるむくみにはMgがとても効果的(女性に多い)
Na/Kバランスの崩れ
  • Na(塩分)が多く、K(カリウム)が少ないと、水分が細胞外に溜まりやすい
  • MgはこのNa/Kバランスの調整にも関与

 

むくみのタイプ別オーソモレキュラー的アプローチ

タイプ

対策栄養素・方法

ミネラルバランス型

Mg(300〜500mg)、K(バナナ・アボカド・野菜スープ)、塩分調整

タンパク質不足型

プロテイン補充(1kgあたり1.2〜1.5g/日)、アルブミン↑

副腎疲労型

ビタミンC、B5、マグネシウム、良質な塩(天然塩)

甲状腺機能低下型

セレン、ヨウ素、亜鉛、B2、B6、鉄の補充

循環型

軽い運動(足首ポンプ)、弾性ストッキング、マッサージ

ホルモン型

ビタミンB6、マグネシウム、DIM、ザクロ・豆製品など

腸内環境型

プロバイオティクス、グルテン・乳製品除去、グルタミン補充

 

実践的なむくみ対策(日常編)

方法

解説

寝る前ににがり湯・足湯

Mg吸収でむくみ軽減+リラックス効果

カリウム豊富な朝食(例:果物、味噌汁)

朝の排尿促進+体液バランス調整

ふくらはぎを動かす運動

静脈・リンパのポンプ役、特にデスクワーク後に効果大

こまめな水分摂取(温水)

排泄機能をサポート(1.5〜2L/日が目安)

 

最後に:むくみは「体のサイン」

一時的なものは自然な反応でもありますが、慢性化している場合は「栄養不足・代謝低下・炎症」のサインとして捉えるべきです。
体質と思い込まず、原因に合った対処で改善可能です!

 むくみの主な原因

原因カテゴリ

具体的な内容

✅ 電解質バランス異常

Na(ナトリウム)過多/K(カリウム)・Mg不足/Ca調整不良

✅ 血管・リンパの流れの低下

炎症、冷え、運動不足

✅ たんぱく質不足

血中アルブミン低下で水が血管外に漏れやすくなる

✅ ホルモンバランス異常

生理前(PMS)、副腎疲労、甲状腺機能低下

✅ 炎症・酸化ストレス

血管透過性が高まり、むくみやすくなる

 

📝 むくみと石灰化や足がつるの“共通点”に注目!

共通点

内容

✅ Mg不足が引き金に

石灰化もむくみも、Mg不足でミネラルのバランスが崩れることがきっかけ

✅ 血管・細胞の柔軟性が低下

石灰化=硬化、むくみ=水分停滞。どちらも細胞の代謝低下や酸化が原因

✅ 炎症・酸化ストレスに弱い

現代人の生活習慣病・慢性疲労にも直結する問題です


🍽 食事でできる!むくみ・石灰化対策セット

食材

効果

納豆

ビタミンK2豊富、Caの誤沈着を防ぐ

アボカド

カリウム・Mg・B6が豊富

バナナ

カリウムとB6で利尿サポート

アーモンド

Mg・B群・ビタミンE豊富で抗酸化にも◎

玄米

B群・マグネシウムが豊富。消化に注意


✅ まとめ

  • Ca不足でも、MgやK2不足でCaの“誤配置”が起きて石灰化・むくみにつながる
  • むくみはミネラルとホルモンバランスのサイン
  • Mg補充は石灰化・むくみ両方に超重要
  • むくみがひどい方は「Mg・K・B6・たんぱく質」をしっかり摂るのがオーソモレキュラー的基本!

この記事の執筆・監修

著者のプロフィール画像

寺田 哲Satoshi Terada

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医師/麻酔科専門医・ペインクリニック専門医

「痛み痺れを諦めない」をモットーに、日々診療にあたっています。最新のエコーガイド下治療やVR治療など、医学の力で患者さんの日常を取り戻すためのヒントと、日々の学びを綴ります。

略歴・資格

  • 2008年 埼玉医療センター麻酔科
  • 2014年 NTT東日本関東病院 ペインクリニック科
  • 2016年 静清リハビリテーション病院
  • 2019年 三島総合病院 ペインクリニック科 医長
  • ペインクリニック専門医 / 厚生労働省 麻酔科標榜医 / 健康スポーツ医

専門・研究

超音波ガイド下治療やVR治療の最前線で活動し、多くの学会(日本ペインクリニック学会、日本VR医学会等)でシンポジストや基調講演を務める。

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