病気と症状の知識

オーソモレキュラーを勉強しよう その7 メンタルヘルス

2025年 06月 09日

おはようございます!最近、小学校の息子とゴルフに行ってきました。親バカですが初ラウンドのゴルフ。見事でした。センスの塊でした。負けそうになりました…

私が下手くそなのもありますが、こりゃ中学生になったら余裕で負けますね。

ゴルフはメンタルのスポーツともいいますが本当に私はグズグズな時と好調の時の差が激しくて嫌になります。

さて、という事で今日はオーソモレキュラーはメンタルです。

メンタルヘルスと栄養の深い関係

「心の不調」は脳の栄養不足かもしれません

 はじめに

「なんだか気分が落ち込む」「やる気が出ない」「イライラしやすい」——
そんなメンタルの不調、心の問題だけではなく、“体の中の栄養バランス”が関係しているかもしれません。

**オーソモレキュラー療法(栄養療法)**では、メンタルの問題を「脳と神経の栄養状態」から見直します。

脳は“化学反応”で動いている

私たちの感情や思考、集中力はすべて、**脳内の神経伝達物質(セロトニン、ドーパミン、GABAなど)**によって調整されています。

これらの物質をつくるには:

  • アミノ酸(タンパク質の材料)
  • ビタミンB群(特にB6、B12、葉酸)
  • マグネシウムや亜鉛
  • ビタミンD

といった栄養素が不可欠なのです。

 メンタル不調と関係が深い栄養素たち

1. ビタミンB群(B1、B6、B12、葉酸)
  • 神経伝達物質の合成に必須
  • 不足すると、イライラ・不安・うつ・無気力などの原因に
  • 特に葉酸・B12不足は高ホモシステイン血症を引き起こし、脳の炎症・うつ傾向と関係します
2. ビタミンD
  • 「幸せホルモン」セロトニンの合成に関与
  • うつ病の発症リスクと血中ビタミンD濃度に関連がある研究も多数
  • 現代人の多くは不足気味
3. 亜鉛(Zn)
  • ドーパミン・セロトニンの生成を助ける
  • 不足すると気分の安定を保てず、PMSや不安症状の悪化にも関係
4. マグネシウム(Mg)
  • 神経の興奮を鎮める「精神のブレーキ」役
  • 不足すると不眠・焦燥感・神経過敏・慢性疲労が起こりやすい

 血液検査でわかること

オーソモレキュラーでは、以下のような採血データを読み解きます:

項目

理想値(最適値)

不調時のサイン

フェリチン

70〜150 ng/mL

<50は鉄不足によるうつ傾向

ビタミンB12

500〜900 pg/mL

400未満で要注意

ホモシステイン

6〜8 μmol/L

>10でリスク増加

ビタミンD(25-OH)

40〜70 ng/mL

30未満は明確な不足

Zn(亜鉛)

90〜130 μg/dL

<80で症状が出やすい

Mg(マグネシウム)

2.3〜2.6 mg/dL

<2.1で不調が出やすい

 

改善のためのステップ

ステップ1:栄養状態をチェック(血液+問診)

→ 特にB群、D、鉄、亜鉛、Mgの最適化が重要

ステップ2:不足栄養素を食事・サプリで補う

→ サプリは「単体よりもBコンプレックス」などのバランス重視

ステップ3:糖質の摂りすぎを見直す

→ 血糖の乱高下はメンタルの乱高下と直結!

ステップ4:腸内環境も整える

→ 「脳腸相関」=腸内環境が脳に影響するという新常識

🌱 おわりに

メンタル不調は決して「気のせい」や「性格の問題」ではありません。
あなたの脳や神経が必要な栄養をもらっていないだけかもしれません。

もし心に違和感を感じたら、血液と栄養から自分を見直すという新しい視点を、ぜひ持ってみてください。

この記事の執筆・監修

著者のプロフィール画像

寺田 哲Satoshi Terada

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医師/麻酔科専門医・ペインクリニック専門医

「痛み痺れを諦めない」をモットーに、日々診療にあたっています。最新のエコーガイド下治療やVR治療など、医学の力で患者さんの日常を取り戻すためのヒントと、日々の学びを綴ります。

略歴・資格

  • 2008年 埼玉医療センター麻酔科
  • 2014年 NTT東日本関東病院 ペインクリニック科
  • 2016年 静清リハビリテーション病院
  • 2019年 三島総合病院 ペインクリニック科 医長
  • ペインクリニック専門医 / 厚生労働省 麻酔科標榜医 / 健康スポーツ医

専門・研究

超音波ガイド下治療やVR治療の最前線で活動し、多くの学会(日本ペインクリニック学会、日本VR医学会等)でシンポジストや基調講演を務める。

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