病気と症状の知識

オーソモレキュラーを勉強しよう その5   甘いものがやめられないのは!

2025年 05月 25日

おはようございます!今週末は子供らの運動会で土曜日に代診の先生に来ていただき参加してまいりました!うちには3兄弟がいて、それぞれ学年が違うのでほぼ全競技応援に出て声を張っていたら喉が枯れてしまいました^^一番上のお兄ちゃんはラストランでなんだか6年間、いや幼稚園から考えると9年間あっというまでした。(少し目頭が熱くなる)

時が経つのは早いですね。本当にあっという間に年をとってしまうのでしょうね

そこで、歳をとっても一生折れない骨を作るための

 

栄養整形外科医の大友先生の新刊がでましたのでご紹介いたします。

一生折れない骨をつくる

強骨みそ汁 

今週のおすすめ本に置いておきますね。

そのなかで、一つ抜粋して面白い単元があります。

それは

3章の「糖質」のとりすぎが骨を老化させていた

「甘いものがやめられない」「夕方になると無性に甘いものが食べたくなる」

そんな経験はありませんか?

もう白状します。私、実は甘いものが大好きです。お昼などは必ず食後に何か1つ、2つお菓子を食べてしまいます。甘いものがやめられないのは、なんででしょう?言い訳ではないですが

これは単なる「意志の弱さ」ではなく、体や脳の“栄養サイン”かもしれません。

実はそこも、栄養素が絡んでいるのです。

 

「甘いものがやめられないのは“脳”が原因? ~栄養不足が引き起こす“甘いもの欲”の正体~」

 

◆ 脳はブドウ糖が大好き

脳のエネルギー源は、ほぼブドウ糖だけ。

そのため、血糖値が下がると、脳は「早く糖をくれ!」と信号を出します。

この状態になると、甘いものへの欲求が爆発的に高まるのです。

◆ 低血糖が“甘いもの中毒”を招く?

特に、血糖値が乱高下しやすい食事(パン・白米・ジュース・お菓子中心)をしていると、

血糖値が急上昇→急降下を繰り返し、

体が「低血糖」状態に陥りやすくなります。

これが“甘いものループ”の正体。

◆ 栄養不足も関係している?

さらに、オーソモレキュラー的に見ると、

「甘いもの欲求の背景には、隠れた栄養不足が潜んでいる」ことが多いのです。

  • ビタミンB群不足
     → ブドウ糖をエネルギーに変える力が落ちる。疲れやすく、甘いものが欲しくなる。
  • マグネシウム不足
     → インスリン感受性が低下し、血糖値コントロールが不安定に。
  • たんぱく質不足
     → 血糖値を安定させるホルモン(グルカゴンなど)が不足し、低血糖になりやすい。

つまり、甘いものを欲しがるのは「エネルギーが足りない」のではなく、

エネルギーを使いこなす栄養素が不足している可能性が高いのです。

◆ オーソモレキュラー的“甘いもの対策”

オーソモレキュラーの考え方では、

まず体の素材(栄養状態)を整えることで、脳の欲求を穏やかにすることを重視します。

  • ビタミンB群をしっかり補う
  • マグネシウムを意識する
  • 良質なタンパク質をしっかり摂る
  • 朝食で血糖値が乱高下しにくい食事を心がける

こうしたアプローチが、「気づいたら甘いものを求めている」状態から抜け出す近道になります。

 

そしてここからが本題、高齢者に起きていること特に骨折した高齢者の方に起きていること

それはグリケーション

「グリケーション(糖化)」とは、
余分な糖が体内のたんぱく質と結びつき、“AGEs(終末糖化産物)”という老化物質を作る現象です。

糖とタンパクが“焦げつく”ようなイメージで、
このAGEsがたまると、組織は硬く、もろく、劣化していきます

【骨とコラーゲン、グリケーションの関係】

 ① 骨は「カルシウムだけ」でできていない

多くの方は「骨=カルシウム」と思いがちですが、
実際には骨の約30〜40%は**たんぱく質(主にコラーゲン)**です。

コラーゲンが「鉄筋」、カルシウムが「コンクリート」のような構造で、
柔軟性と強度の両方を担っているのです。

 ② コラーゲンの“質”が悪いと骨はもろくなる

骨の中のコラーゲンがしっかり網目構造を保っていれば、
転倒しても“しなる”ように衝撃を吸収できます。

しかし、コラーゲンが劣化・糖化(グリケーション)してしまうと、
その網目構造は硬くもろくなり、
「折れやすい骨」になってしまいます。

→ つまり、骨粗鬆症の“質”の問題に直結するのです。

 ③ AGEs(終末糖化産物)が骨にもたまる

AGEsは肌や血管だけでなく、骨のコラーゲンにも沈着します。
これにより、骨の弾力性が失われ、
骨密度は高くても折れやすい“脆弱な骨”になってしまいます。

特に、糖尿病の方は骨折リスクが高いのに、骨密度が正常なことが多いのはこのためです。


【オーソモレキュラー的アプローチ:骨と糖化対策】

  • ビタミンC
     → コラーゲン合成に必須。抗酸化作用でAGEsの蓄積抑制も。
  • たんぱく質
     → 良質なコラーゲンの原料。高齢者は特に不足に注意。
  • マグネシウム・亜鉛・ビタミンD・K2
     → 骨の代謝に関わり、コラーゲンとカルシウムの両方を支える。
  • 低GI食や血糖コントロール
     → AGEsの発生を防ぎ、骨の質の維持に貢献。

【まとめ】

  • 骨は「コラーゲン+カルシウム」でできており、構造の要はコラーゲン
  • コラーゲンがグリケーションで劣化すると、骨折しやすくなる
  • 見た目の骨密度だけでは測れない「骨の質」が重要
  • オーソモレキュラーでは、糖化抑制・栄養補給・たんぱく質強化が骨ケアの要

ま、甘いものは甘いもので適度に摂りたいですけどね^_^

 

この記事の執筆・監修

著者のプロフィール画像

寺田 哲Satoshi Terada

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医師/麻酔科専門医・ペインクリニック専門医

「痛み痺れを諦めない」をモットーに、日々診療にあたっています。最新のエコーガイド下治療やVR治療など、医学の力で患者さんの日常を取り戻すためのヒントと、日々の学びを綴ります。

略歴・資格

  • 2008年 埼玉医療センター麻酔科
  • 2014年 NTT東日本関東病院 ペインクリニック科
  • 2016年 静清リハビリテーション病院
  • 2019年 三島総合病院 ペインクリニック科 医長
  • ペインクリニック専門医 / 厚生労働省 麻酔科標榜医 / 健康スポーツ医

専門・研究

超音波ガイド下治療やVR治療の最前線で活動し、多くの学会(日本ペインクリニック学会、日本VR医学会等)でシンポジストや基調講演を務める。

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