治療の解説

40過ぎからの筋トレ講座

2026年 02月 08日

この土日は静岡でも珍しく雪ぐ降りましたね!

私は先週ですが、子供らとドラゴンキャッスルという特大アスレチックに挑戦してみました!

1番高いところは足がすくんで動けなくなりましたが、日頃からトレーニングを欠かしていないのでなんとか子供らと一緒に遊ぶことは出来ました。

そこで

40歳を過ぎてからの筋トレ講座を私流にお伝えしたいと思います。

 

40過ぎの筋トレの目的は「若返るため」じゃなく「衰えないため

40歳を過ぎると、

「最近疲れやすい」

「体型が戻らない」

「ちょっとした不調が長引く」

そんな変化を実感する人が一気に増えます。

これは気のせいではありません。

筋肉量は30代後半から、何もしなければ年1%前後ずつ減っていくと言われています。

そして筋肉が減ると、

代謝だけでなく、姿勢・関節・血糖・ホルモンバランスまで連鎖的に影響を受けます。

だから40代からの筋トレは、

「ムキムキになるため」でも

「若い頃に戻るため」でもありません。

“今の自分を維持するための医療的セルフケア”

それが本質です。

40代以降の筋トレでいちばん大事なこと

結論から言うと、

やりすぎないこと」です。

若い頃の感覚で追い込むと、

✔ 関節を痛める

✔ 腰や首を壊す

✔ 回復が追いつかない

という悪循環に入りやすくなります。

実際に、外来で沢山のそうした患者さんを診察します。

40代以降の筋トレは、

  • 重さは控えめ 特に自重がおすすめ
  • フォーム最優先
  • 回復をトレーニングの一部と考える

これだけで、ケガのリスクは大きく下がります。

「週3回」で十分、足りないなら一日ずつ上半身と下半身交互に行うのがベスト。

私の例でいうと

上半身なら一日に腕立てをトータルで100回

例えば朝20回 昼40回 帰宅後20回 寝る前に20回

見たいな感じで

下半身ならスクワットを100回

ただし、すべてフォームが大事!

 

続かない完璧より、

続く7割。

40代以降の筋トレで一番効果があるのは、

“1年後も続いていること”

有酸素よりも、まずは筋トレ

「健康のために歩いています」

これはとても良い習慣です。

ただ、40代以降は

有酸素運動だけでは筋肉は守れません。

筋肉は使わなければ減ります。

特に落ちやすいのは、

  • 太もも
  • お尻
  • 体幹

これらは転倒・腰痛・膝痛と直結します。

筋トレを少し入れるだけで、

将来の“通院リスク”を減らせる。

これは大げさな話ではありません。

痛みがある人ほど、筋トレは「慎重に、正しく」

慢性的な腰痛や肩こりがある人ほど、

「筋トレは怖い」と感じがちです。

でも実際は逆で、

正しい負荷の筋トレは“痛みの予防薬”になります。

ポイントは、

  • 痛みが出る動作は避ける
  • 可動域は無理に広げない
  • 翌日に痛みが残るなら負荷過多

「効いている」と「痛めている」は別物です。

40代からの筋トレは、未来への投資

筋トレの効果は、

鏡よりも先に生活の質に現れます。

  • 階段が楽になる
  • 疲れにくくなる
  • 眠りが深くなる
  • 気分が安定する

これらはすべて、

筋肉が体を支えてくれているサインです。

40代から始めても遅くありません。

むしろ、今が一番コスパの良いタイミングです。

最後に

筋トレは、

「頑張った人が勝つ世界」ではありません。

「やめなかった人が勝つ」

それだけです。

とりあえずみなさん、今日スクワットを10回やって見ましょう。

それだけで、1年後の体は確実に変わります。

 

来週は自分がしているルーティンをさらに細かくご紹介します!

この記事の執筆・監修

著者のプロフィール画像

寺田 哲Satoshi Terada

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医師/麻酔科専門医・ペインクリニック専門医

「痛み痺れを諦めない」をモットーに、日々診療にあたっています。最新のエコーガイド下治療やVR治療など、医学の力で患者さんの日常を取り戻すためのヒントと、日々の学びを綴ります。

略歴・資格

  • 2008年 埼玉医療センター麻酔科
  • 2014年 NTT東日本関東病院 ペインクリニック科
  • 2016年 静清リハビリテーション病院
  • 2019年 三島総合病院 ペインクリニック科 医長
  • ペインクリニック専門医 / 厚生労働省 麻酔科標榜医 / 健康スポーツ医

専門・研究

超音波ガイド下治療やVR治療の最前線で活動し、多くの学会(日本ペインクリニック学会、日本VR医学会等)でシンポジストや基調講演を務める。

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