学会・最新知見

第59回ペインクリニック学会

2025年 07月 14日

皆さんこんばんわ。

今週はペインクリニック学会に出席してきました。当院からは5演題

私はシンポジストとして『私ならこうするラッツカテーテル』の部門で討論に参加し、久保先生はラッツカテーテルの治療成績について、西村先生は認知行動療法についてポスター発表をしました。

さらに、理学療法士の堀本くんと下山くんはそれぞれ運動療法についての発表をして、忙しくも楽しい学会となりました。

ということで、今回はペインクリニック学会で新しい学びを得たのでその内容についてお話しいたします。

まずは今回私がお話をさせていただきましたラッツカテーテルについて、

 ラッツカテーテル治療ってなに?

ラッツカテーテル治療とは、腰の神経のまわりにできた癒着(ひっつき)をやわらかくする治療です。細いチューブ(カテーテル)を背中から入れて、薬を流し、神経の動きをよくして痛みを軽くするのが目的です。方法としては大きく1日で行う日帰りでできる方法と入院して行う3日法があり、当院はクリニックなので1日法です。

今回は当院でのラッツカテーテルについてお話する機会を得ました。

ラッツカテーテル治療(1日法)概要

🧾 概要
  • 目的:慢性腰下肢痛(脊柱管狭窄症、椎間板ヘルニア、FBSS など)の癒着剥離・薬剤注入を通じた神経の除圧と鎮痛
  • 治療方式日帰りで完了する「1日法」
  • 治療場所:透視装置のある処置室または手術室
  • 鎮静レベル:必要に応じて軽度鎮静

 ラッツカテーテル治療「1日法」と「3日法」の比較

項目

1日法(当院実施)

3日法(入院型)

✅ 通院 or 入院

日帰り(外来)

入院(通常2泊3日)

🕒 所要時間

約3〜4時間で帰宅可

約3日間、継続的に処置

💉 カテーテル挿入

1回のみ

1日目に挿入し、留置

💊 薬の投与方法

1回でまとめて投与(洗浄+薬剤)

数日間に分けて少量ずつ薬を注入

🔍 期待される効果

一度の治療で癒着剥離と鎮痛を狙う

徐々に癒着をほぐし、持続的な効果を狙う

🧠 対象患者

比較的軽度〜中等度の癒着、初回治療など

強い癒着、以前の治療で効果が薄かった方など

📅 社会復帰

早い(翌日から日常生活可能)

遅め(入院・安静期間が必要)

⚠️ デメリット

一度で効果が不十分なことも

入院・留置に伴うリスク(感染など)あり

💰 費用

比較的安価(外来扱い)

入院費が加算され高額に

 

そして、アプローチ方法やその他に行うまでの流れや、行ってからの治療方法にもいろいろとあるわけですがそれについてはまた今度にしましょう。

ホームページにもラッツカテーテルのことを記載してますので是非ご一読ください。

ラッツカテーテル

 

 

この記事の執筆・監修

著者のプロフィール画像

寺田 哲Satoshi Terada

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医師/麻酔科専門医・ペインクリニック専門医

「痛み痺れを諦めない」をモットーに、日々診療にあたっています。最新のエコーガイド下治療やVR治療など、医学の力で患者さんの日常を取り戻すためのヒントと、日々の学びを綴ります。

略歴・資格

  • 2008年 埼玉医療センター麻酔科
  • 2014年 NTT東日本関東病院 ペインクリニック科
  • 2016年 静清リハビリテーション病院
  • 2019年 三島総合病院 ペインクリニック科 医長
  • ペインクリニック専門医 / 厚生労働省 麻酔科標榜医 / 健康スポーツ医

専門・研究

超音波ガイド下治療やVR治療の最前線で活動し、多くの学会(日本ペインクリニック学会、日本VR医学会等)でシンポジストや基調講演を務める。

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