病気と症状の知識

オーソモレキュラーを勉強しよう その4 なぜ足が攣るのか

2025年 05月 11日

おはようございます!

基本的に日曜日にはゴルフか釣りですが、最近ボーリングにハマっております。

家族で始めたら、自分が一番ハマってきてしまいました^^今週は人生最高のスコアが出て成長を感じております。私は後半戦が強い傾向にあります。

ただ、1日に5ゲーム、6ゲームも投げると手がパンパンになりますね。前腕が攣ったりもします。

では

なぜ攣るのか?今回はその仕組みを考えていきましょう

まずこの私のような過度な運動の場合には 筋疲労・乳酸の蓄積が1番の原因

 

という事が考えられます。

しかし、一般的に外来に来られる方は筋疲労で来られることは稀です

では他にはどのような病態が考えられるのでしょうか?

筋肉が攣る主なメカニズム一覧

分類

メカニズム

説明

電解質異常

Mg、K、Ca、Naのバランスが崩れる

特にMg不足が最多原因。KやNaの不足も影響

脱水

細胞内外のミネラルバランスが乱れる

水分+ミネラル不足が攣りの引き金に

神経の異常興奮

ビタミンB1/B6不足、過緊張

神経の興奮性が高まり、誤って筋が収縮し続ける

血流障害(うっ血)

長時間の同姿勢、冷え、筋ポンプ低下

筋肉が酸欠→けいれん反応が出やすくなる

筋疲労・乳酸蓄積

運動後や持久運動でATP不足

筋が弛緩できず収縮したままになる

副腎疲労

コルチゾール不足 → 電解質調整が崩壊

朝方・深夜につりやすい人に多い

血糖の乱高下

低血糖状態で神経や筋肉が過敏に

糖代謝が不安定な人(糖質過多)に見られる

妊娠や成長期の需要増

Ca・Mg・Kの需要が一時的に増加

妊婦・思春期・高齢者に多い

 

この中でも、電解質異常がやはり一番の原因かと思います

筋肉は

 「Caで収縮」

 「Mgで弛緩(ゆるむ)」

という仕組みで動いています。

つまり、こんなバランスです

状態

Caの作用

Mgの作用

結果

正常

収縮 → 弛緩 → 休息

弛緩サポート

自然な筋運動

Ca過剰 or Mg不足

収縮が優位になる

弛緩できない

攣る・けいれんが起きる

 つる原因と関連する栄養素

栄養素

不足時の影響

マグネシウム

弛緩ができず、筋肉が過剰に収縮して攣る

カルシウム

低すぎると神経伝達異常、筋の興奮性↑

カリウム(K)

筋肉の電解質バランスを崩し、痙攣リスク↑

ビタミンB1(チアミン)

神経伝達が不安定に。運動後につりやすい原因にも

ナトリウム(Na)

発汗過多で不足すると、けいれんや脱力が出ることも

つりやすい人の傾向はその状況で分けるといいでしょう
  • 寝ているとき・朝方によく足が攣る → Mg・K不足のサイン
  • 運動後につる → 発汗による電解質消耗、B群不足
  • 妊娠中・高齢者・糖尿病患者 → Mg不足・インスリン抵抗性との関係あり

    その他のオーソモレキュラー的な「隠れ原因」

    隠れ要因

    詳細

    慢性マグネシウム欠乏

    サプリで初めて改善されるケース多数。Mgは300以上の酵素反応に関与。

    胃酸不足(低HCl)

    MgやCaの吸収力が低下 → 攣りやすくなる

    薬剤の影響

    利尿薬、PPI、ステロイド、ピルなどはMg/Kを枯渇させる

    甲状腺・副甲状腺の異常

    カルシウムの制御異常でつりやすくなることも

    ビタミンD欠乏

    Caの吸収不足→血中Caの維持困難→神経過敏

対策・おすすめ栄養素と食事

栄養素

摂取の目安

食品・サプリ例

マグネシウム

300〜600mg/日

アーモンド、玄米、にがり、Mgグリシネートなど

カリウム

2,000〜3,000mg/日

バナナ、アボカド、ほうれん草、芋類(腎疾患は注意)

Ca(適量で)

600〜800mg/日

小魚、ごま、豆腐、乳製品(Mgとセットで!)

ビタミンB1

1.2〜2.0mg/日

豚肉、玄米、納豆、Bコンプレックスサプリ

 

なので、当院の火曜日の婦人科ペインクリニック外来もお勧めです!

 

細かな採血データから下記のような特殊な治療方法をご提案いたします。

サプリとにんにく注射、マイヤーズカクテル

  • マグネシウム単体 or カルシウム・マグネシウム複合タイプ
  • ビタミンB群(特にB1多め)
  • スポーツ用の電解質パウダー(Mg・K・Na配合)

 

当院のマイヤーズカクテルやニンニク注射もおすすめです!

https://mishima-itami.com/%e3%83%9e%e3%82%a4%e3%83%a4%e3%83%bc%e3%82%ba%e3%82%ab%e3%82%af%e3%83%86%e3%83%ab

まとめ

「足が攣る」原因の多くは…

✅ Mg不足(最も多い)

✅ Caの分布異常(多すぎてもダメ)

✅ 電解質(K, Na)やB群の不足

✅ 水分・ミネラルの喪失(汗・利尿薬など)

さて、そろそろオーソモレキュラーも大詰めです!次回はむくみについてです

この記事の執筆・監修

著者のプロフィール画像

寺田 哲Satoshi Terada

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医師/麻酔科専門医・ペインクリニック専門医

「痛み痺れを諦めない」をモットーに、日々診療にあたっています。最新のエコーガイド下治療やVR治療など、医学の力で患者さんの日常を取り戻すためのヒントと、日々の学びを綴ります。

略歴・資格

  • 2008年 埼玉医療センター麻酔科
  • 2014年 NTT東日本関東病院 ペインクリニック科
  • 2016年 静清リハビリテーション病院
  • 2019年 三島総合病院 ペインクリニック科 医長
  • ペインクリニック専門医 / 厚生労働省 麻酔科標榜医 / 健康スポーツ医

専門・研究

超音波ガイド下治療やVR治療の最前線で活動し、多くの学会(日本ペインクリニック学会、日本VR医学会等)でシンポジストや基調講演を務める。

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