治療のこだわり・設備

お知らせ 新機器aitについて

2024年 10月 27日

皆様、おはようございます。今週はグルメ巡りは一度おかせていただき交番磁界治療器エイト(AIT)についてお話しします。

 

今週から痛み治療における新たな選択肢として「交番磁界治療器エイト(AIT)」という機材を導入いたいました。

現代社会では慢性疼痛に悩む人が増えており、日本では約2,200万人が慢性的な痛みを抱えています。薬物治療や神経ブロックが効果的な方がいる一方、何をしても効果が乏しい方に非侵襲で副作用が少ない治療法として注目されているのが、「交番磁界治療器エイト(AIT)」です​。

こちらが、その機材を発売している会社PMindになります。 方法としては当院はご紹介をするだけで、こちらの会社からレンタルをする形となります。

P Mind

エイトの基本原理と仕組み

エイトは交番磁界(時間とともに変化する微弱な磁場)を用いて神経を刺激し、疼痛(痛み)を和らげる仕組みの医療機器です。この微弱な磁界は神経細胞の興奮を抑制し、自然な緩和作用を引き出すとされています。交番磁界が皮膚を通して痛みのある部分に照射されることで、薬を使わずに痛みを軽減できるというメリットがあります​。

下行性疼痛抑制系を賦活化

エイトの交番磁界により、セロトニンやノルアドレナリンを介した下行性疼痛抑制系が賦活化します。

NGFの神経保護作用

痛みの原因である神経障害の制御にNGF、BDNFなどの神経栄養因子などが関与することが知られています。
これらの神経栄養因子は神経障害修復に働くことが報告されており、エイトの交番磁界でNGFおよびBDNFの発現が調整されることが明らかになっています。

安全性と有効性

エイトの開発には、日本企業が手掛けた「Aid Innovation Technology(AIT)」という独自技術が使用されています。これは、身体に負担をかけずに痛みを軽減するために開発されたもので、2022年の治験で安全性と有効性が実証され、現在では保険適用も受けています。このため、医療機関だけでなく家庭でもセルフケアとして利用でき、肩や腰、膝など、日常生活で悩まされる部位の痛みに広く対応できると評価されています​。

 

痛み緩和だけでなく生活の質も向上

エイトの利点は、ただ痛みを抑えるだけでなく、日常生活の質(QOL)の向上にも寄与する点にあります。慢性疼痛患者は心理的な苦痛にも直面することが多く、エイトの非薬物的なアプローチが心理面でも負担を軽減し、社会参加や経済活動の活性化にも貢献しています​。

 

エイトの使いやすさとセルフケアの可能性

エイトの使用はシンプルで、治療パッドを痛みのある部位に貼り付け、ボタンを押すだけで治療が開始されます。30分で自動的に治療が終了するため、負担を感じずに毎日使用できる点もユーザーにとって大きな魅力です。安全で効果的な治療が期待されています​。

 

 

 

正直なところ、この機器がどの程度効果あるかはまだ正直データ不足でわかりません。ただ、2022年に出てから2年間当院もどのような評判かを見極めてから今回導入に踏み切りました。

交番磁界治療器「エイト」は、慢性疼痛に対する新しい非侵襲的治療法として日本で広がりを見せていますが、今後の展開に期待です。薬物治療の代替手段として、QOLの向上に役立つエイトは、痛み緩和に悩む多くの人々にとって大きな希望となるでしょう。気になる方はお声掛けください。

 

 

この記事の執筆・監修

著者のプロフィール画像

寺田 哲Satoshi Terada

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医師/麻酔科専門医・ペインクリニック専門医

「痛み痺れを諦めない」をモットーに、日々診療にあたっています。最新のエコーガイド下治療やVR治療など、医学の力で患者さんの日常を取り戻すためのヒントと、日々の学びを綴ります。

略歴・資格

  • 2008年 埼玉医療センター麻酔科
  • 2014年 NTT東日本関東病院 ペインクリニック科
  • 2016年 静清リハビリテーション病院
  • 2019年 三島総合病院 ペインクリニック科 医長
  • ペインクリニック専門医 / 厚生労働省 麻酔科標榜医 / 健康スポーツ医

専門・研究

超音波ガイド下治療やVR治療の最前線で活動し、多くの学会(日本ペインクリニック学会、日本VR医学会等)でシンポジストや基調講演を務める。

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